【日本文化に触れる】
『薪能』というのも初めてですが、能や、その前の素謡、一調、狂言も、すべてが初めて!
「日本の文化に触れておくことも大切なことだから。」と、主人の両親が背中を押してくれたおかげで、主人と二人で『薪能』デートとなりました。
まだ、陽が沈む前に、着席したのですが、そのときの雰囲気は、こちら↓
大銀杏の樹の下に舞台が作られています。
そして、日が暮れて、かがり火に火がともると、また違った雰囲気に。
独特な抑揚と強弱のある歌声(っていっていいのだろうか?)と、かがり火の燃えるパチパチという音、そして、炎の作るゆらぎのある光が、不思議な世界を作っていました。
プログラムは、素謡、一調、狂言、能と続くのですが、私たちのように、まったく知識のないものにとっては、やはり、狂言が一番わかりやすく、面白い演目です。
今回は、本当に幸運にも、人間国宝である野村万作さんを観ることができました。
そう、野村萬斎さんのお父様です。
狂言をみて思ったのですが、狂言は、題材といい、ストーリーの展開といい、オペレッタのよう。
そう思うと、なんだか急に親しみがわいてきて、リラックスして楽しめました。
ところが、とっても残念なことに、雨が降り始めてしまいました。
係のひとが、舞台を一生懸命拭いているのですが、雨脚は強まるばかり。
それでも、能はスタートしたのですが、はじまってから2、3分すると、雨のザーッという音で笛や太鼓の音も聞こえないほどに。やむなく中止となってしまいました。
残念ながら、能を最後まで観ることができなかったのですが、とってもいい体験をすることができました。
自分のなかの日本人を確認した感ありです。
予想はしていましたが、お客さんのほとんどは年配のかたがたが圧倒的。
おとなりのご夫婦は夫婦何組かのグループでした。
「同じ演目でも、演者が違うと違うのよね〜」と、語っておられました。
今回の狂言と同じ演目を野村萬斎さんバージョンでご覧になったことがあるとか。
やはり、奥の深い世界。そして、熱心な観客がいらっしゃるんだなぁと。
そういえば、私がちいさいころ、おじいちゃんがテレビで、よく能をみていたことを、思い出しました。
そして、もうひとつ思ったこと。
やっぱり着物っていいなぁ〜。
着物を着て観にきてらっしゃるかたもかなり少数でしたがいらっしゃいました。
途中で雨が降ってきて、「着物が濡れてしまう!」と、ドキドキしちゃいましたけど。
実は、祖父母は、呉服屋さんでした。
おかげで、たくさん持たせてもらって嫁いだのに、今やりっぱなタンスの肥やし。
やっぱり自分で着られるようにならないと・・・。
思い切って、習いにいってみようかなぁ。